南海バス 路線の変遷 堺営業所 その2(北区)
旧金岡車庫管内の路線で堺営業所に移管された路線、および布忍線を取り上げる。ただしかつて金岡営業所・金岡車庫担当だった堺・南港線については堺営業所その1を参照のこと。
系統一覧では、系統番号制定(1990年代)前の系統は省略する。
括弧内は2020年2月までの系統番号。ただし、2020年2月までの系統番号が、2020年3月以降の系統番号の下2桁と一致するものについては、記載を省略する(例:旧31系統→新131系統)。
布忍線(旧布忍新道線)
23系統、25系統は金岡車庫廃止前から堺営業所担当。
系統一覧
- 現存系統
- 23系統:堺駅前-堺東駅前-南花田町-布忍駅筋-河内松原駅前
- 23(24)系統:堺駅前←堺東駅前←南花田町
- かつては堺駅前発も運行されていた。
- 25系統:堺東駅前-南花田町-布忍駅筋-河内松原駅前
- 過去の系統
- 26系統:堺東駅前-南花田町-布忍駅筋(1999/5/10廃止)
- 27系統:堺東駅前-南花田町-中村町-野遠-菩提(2006/7/24廃止)
- 25C(28)系統: 堺東駅前-南花田町(2025/10/14消滅)
沿革
- 1948年ごろ:金岡龍神線が金岡-堺東-大小路-宿院-龍神間で運行されていた(堺市勢要覧1948)。当時は現在の経路より北寄りの旧道を通っていたと思われる。
- 1949年ごろ:金岡龍神線は大浜・布忍線となった(堺市勢要覧1949)。
- 1953年ごろ:大浜・布忍線が堺港-堺大浜間を延伸している(堺市勢要覧1953)。
- 1958/11/1:更池口-野遠営業開始。
- 1962/4:近鉄との協定により、布忍線を河内松原駅前に延伸。また新道経由の布忍新道線を新設する(現在の経路)。清水-中村町間を延伸。この時点で堺港-堺大浜間の運転は取りやめられている。
- 1962/7/1:大浜-大浜西町間を延伸。
- 1965/11:布忍新道線を布忍線に統合。ただし新道経由の系統は存続していると思われる。
- 1971年ごろ:旧道経由の系統は、公園北口(新道上)から分岐し、船堂折り返しとなっている(https://x.com/Hikari_71/status/1849706914978070715)。
- 1979年時点では、のちの23,25,26,28系統のほか、堺東駅前-菩提、堺東駅前-中村町、阪和堺市駅前-南花田町系統が存在した。
- 1985年時点での系統一覧は以下の通り。のちの24系統が新設されている。
- 堺駅前~河内松原駅前(のちの23系統)
- 堺駅前~南花田町(のちの24系統)
- 堺東駅前~河内松原駅前(のちの25系統)
- 堺東駅前~菩提
- 堺東駅前~中村町
- 堺東駅前~布忍駅筋(のちの26系統)
- 堺東駅前~南花田町(のちの28系統)
- 阪和堺市駅前~南花田町
- 1987/4/19:堺東駅前-布忍駅筋系統を北花田駅-布忍駅筋系統に変更。堺東駅前-中村町・菩提系統を新金岡駅前-中村町・菩提系統に変更し、堺東駅前へは南花田での乗り継ぎとなる(広報堺1987年4月号)。元に戻った時期は不明。
- 1989年~1994年に、堺東駅前-菩提、堺東駅前-中村町が統合され、のちの27系統となる。
- 1999/5/10:26系統廃止。
- 2003年ごろの路線図では、25系統が掲載されていない。2006/4時点で復活している。
- 2005/2/1~2005/10/16の間に、24系統の堺駅前発が消滅。南花田町始発のみが残ったと思われる。
- 2006/7/24:27系統廃止。
- 2013/9/1:金岡車庫廃止により堺営業所担当となる。
- 2025/10/14:25C系統消滅。
北花田線
系統一覧
- 現存系統
- 29系統:地下鉄北花田駅前-河内松原駅前
- 30系統:地下鉄北花田駅前-長尾町-阪和堺市駅前-浅香-地下鉄北花田駅前(→右回り/←左回り)
- 過去の系統
- 30C(特30)系統:地下鉄北花田駅前-浅香-阪和堺市駅前止め(2021/3/31廃止)
沿革
- 2004/10/19:運行開始(同年10/28ダイヤモンドシティ・プラウ(現イオンモール堺北花田)開店に合わせたもの)。長尾町経由で、ダイヤモンドシティ・プラウを含まない区間の利用は不可。運賃は大人100円、子ども50円。
- 2005/4/1:運賃を他路線と同額の特殊区間制に変更し、路線名称を北花田線(系統番号なし)に変更。
- 2009/12/1:系統番号が付与され、浅香経由ルートの追加により循環線に。同時に浅香山郵便局前・新堀町バス停を新設。
- 2012/11/1:29系統、特30系統新設。
- 2013/9/1:金岡車庫廃止により堺営業所担当となる。
- 2021/3/31:運行を昼間のみとし、30C系統廃止。
新金岡団地線(旧金岡東団地線)
系統一覧
- 現存系統
- 32(42)系統:地下鉄新金岡駅前~阪和堺市駅前~堺東駅前
- 過去の系統
- 40系統:三国ヶ丘駅前~地下鉄新金岡駅前~阪和堺市駅前
- 41系統:三国ヶ丘駅前~地下鉄新金岡駅前
- 特41系統:三国ヶ丘駅前~長曽根住宅前
- 43系統:地下鉄新金岡駅前~阪和堺市駅前
沿革
- 1967/7/1:金岡東団地線として開業(ただし堺市勢要覧には掲載されていない)。当時は御堂筋線開業前のため現在の「地下鉄新金岡駅前」発着は「金岡車庫」発着だった。
- 1978年:堺市勢要覧上で初めて「新金岡団地線」の名称が登場する。
- 1979年時点での系統一覧は以下の通り。
- 三国ヶ丘駅前~金岡車庫~阪和堺市駅前
- 三国ヶ丘駅前~金岡車庫
- 金岡車庫~阪和堺市駅前~堺東駅前
- 金岡車庫~阪和堺市駅前
- 初芝駅筋~金岡車庫~阪和堺市駅前
- 向陵東町・黒土町経由
- 1985年時点では、初芝駅筋発着が初芝駅前発着に変更されている。
- 1989年時点で初芝駅筋-阪和堺市駅前が廃止され、三国ヶ丘駅前-阪和堺市駅前-堺東駅前が新設されたが、1994年時点で堺東駅前発は廃止されている。
- 2012/1/16:特41系統を新設する。
- 2013/9/1:金岡車庫廃止により42系統以外はすべて廃止され、42系統は堺営業所担当となる。
初芝線(旧富田林線)
系統一覧
- 33系統:堺駅南口-初芝駅前
沿革
- 1962/4:近鉄との協定により、富田林線(大浜北町-初芝駅前-富田林駅前)の運行が開始され、大浜北町-初芝駅前間に区間便が設定される。
- 1964/1/1:初芝線の初芝駅前~関茶屋(初芝駅の南、現在の北野田線131系統が経由)間を延長。
- 1965年時点では、富田林線八幡町-富田林駅前の区間便であった。
- 1977/7/1:富田林線が初芝駅前で分割され、八幡町-堺駅前-初芝駅筋間を初芝線に改称する。
- 1979年時点では、八幡町-堺駅前-初芝駅筋、堺駅前-初芝駅筋の2系統であった。
- 1985年時点では、八幡町発着が廃止され、堺駅前~初芝駅筋と堺駅南口~初芝駅筋の2系統であった。
- 1987/4/19:運行区間が堺駅南口-中もず駅前に短縮される(広報堺 1987年4月号)。元に戻った時期は不明。
- 1988年時点で、堺駅南口発着に統一され、初芝側では初芝駅前発着となった。
- 2002/11/25:中もず駅前停留所を北口ターミナル内に移設。
- 2013/9/1:金岡車庫廃止により堺営業所担当となる。
河内天美線(天美我堂線・浅香線)
系統一覧
- 現存系統
- 9系統:堺東駅前-地下鉄北花田駅前-河内天美駅前
- 9(10)系統:堺東駅前←地下鉄北花田駅前
- 過去の系統
- 9C(10)系統:堺東駅前→地下鉄北花田駅前(2023/12/16消滅)
沿革
- 1953/7:堺東~浅香線(2.6km)として開業(堺市勢要覧1953)。
- 1956/8/31:浅香線浅香―河内天美駅前通営業開始。
- 1965年時点では、河内天美線として堺東駅前-河内天美駅前通、天美臨港線として堺東駅前-八幡町、八幡町-河内天美駅前通を運行していた。
- 1978/12/15:路線名を河内天美線から天美我堂線に変更(『堺市勢要覧1979年度版』)。
- 1979年時点では、堺東駅前-天美我堂、堺東駅前-北花田、北花田-八幡町。御堂筋線開業前のため停留所名が「北花田」だった。
- 1984年度より天美我堂線が天美線となった(堺市統計書)。
- 1985年時点では、天美我堂発着が河内天美駅前に延伸。場所が駅北側の道路上だったと思われる。
- その後、八幡町発着の廃止、河内天美駅前のロータリー乗り入れが行われる。
- 2013/9/1:金岡車庫廃止により堺営業所担当となる。
- 2023/12/16:9C系統消滅。
養護学校線本校系統
担当営業所不明。
1964/7/8:養護学校線として堺東駅前-養護学校前間の運行を開始。1971年時点で、河内天美線の愛泉学園前停留所から分岐する経路だった(https://x.com/Hikari_71/status/1849706914978070715)。養護学校線としては1974年廃止(堺市勢要覧1979)、本校系統の廃止時期は不明。
なお、この場所には1980年まで堺市立浅香山養護学校があった。
金岡線(旧金田線・黒土線)
系統一覧
- 現存系統
- 15系統:堺東駅前-三国ヶ丘駅前-黒土町-金岡町-白鷺駅前
- 15V系統:堺東駅前-三国ヶ丘駅前-黒土町-労災病院前-金岡町-白鷺駅前
- 15C(特15)系統:堺東駅前→三国ヶ丘駅前→黒土町→金岡町→白鷺駅前→金岡町→黒土町→三国ヶ丘駅前
- 過去の系統
- 16系統:堺東駅前-黒土町-地下鉄新金岡駅前(2004/10/18廃止)
- 17系統:堺東駅前-長曽根北口-地下鉄新金岡駅前(2006/7/24廃止)
沿革
- 1953年:金田線(5.1km)として営業開始。
- 時期は南海電気鉄道百年史では5/15、堺市勢要覧1953年度版では7月
- 1954/8/21:終点変更。
- 1957/9/30:堺放送所前―北余部営業開始。
- 1958/12/1:黒土線厚生病院前―給水塔前営業開始。
- 1962/10/1:黒土線厚生病院前-黒土町間の営業開始。
- 1965年時点では金田線として堺東駅前-金田、黒土線として堺東駅前-長曽根町、阪和堺市駅前-金田の系統を運行。
- 1977/7/1:黒土線を廃止(『堺市勢要覧1978年度版』)。
- 1978/12/15:路線名を金田線から金岡線に変更(『堺市勢要覧1979年度版』)。
- 1979年時点では堺東駅前-金岡町、三国ヶ丘駅前-金岡町、堺東駅前-金岡車庫(長曽根北口経由)だった。
- 1987/4/19:新金岡駅前経由となる(広報堺1987年4月号)。廃止時期不明。
- 1989年時点では三国ヶ丘駅前-黒土町-金岡車庫系統が新設され系統数4となった。
- 1994年時点でのちの16系統が新設されている。三国ヶ丘駅前発着は不明。
- 2003年時点で三国ヶ丘駅前発着は廃止されている。
- 2004/10/18:16系統廃止。
- 2006/7/24:17系統廃止。
- 2013/9/1:金岡車庫廃止により堺営業所担当となる。同時に三国ヶ丘駅前経由となり、金岡町-白鷺駅前間を延伸し、特15系統を新設。
- 2025/1/14:従来の労災病院前停留所を長曽根町停留所に改称し、大阪ろうさい病院敷地内に労災病院前停留所を新設。15V系統を新設。
野遠北野田線(堺駅南口-新金岡駅前)
「野遠」は堺市の地名としては「のとお」と読むが、南海バスの停留所名としては「のとう」と読む。
系統一覧(2025/1/14以降)
- 34系統:三国ヶ丘駅前-近畿中央呼吸器センター前
- 35系統:堺駅南口-三国ヶ丘駅前-地下鉄新金岡駅前
- 36系統:堺駅南口-三国ヶ丘駅前-近畿中央呼吸器センター前-地下鉄新金岡駅前
- 37系統:堺駅南口-三国ヶ丘駅前-地下鉄新金岡駅前-阪和堺市駅前
- 35V・36V・37V系統:Vがついていない系統を労災病院前経由としたもの
- 38系統:堺駅南口-三国ヶ丘駅前-近畿中央呼吸器センター前-労災病院前-地下鉄新金岡駅前-阪和堺市駅前
系統一覧(2004/10/18~2025/1/13)
- 34系統:三国ヶ丘駅前-近畿中央呼吸器センター前
- 35系統:堺駅南口-三国ヶ丘駅前-地下鉄新金岡駅前-阪和堺市駅前
- 35V(35-1)系統:堺駅南口-三国ヶ丘駅前-近畿中央呼吸器センター前-地下鉄新金岡駅前-阪和堺市駅前
- 36(特35)系統:堺駅南口-三国ヶ丘駅前-地下鉄新金岡駅前
- 36V(特35-1)系統:堺駅南口-三国ヶ丘駅前-近畿中央呼吸器センター前-地下鉄新金岡駅前
系統一覧(2004/10/17以前)
- 34系統:堺駅南口-地下鉄新金岡駅前
沿革
- 1961年ごろ:野遠北野田線として初出(堺市勢要覧1962)
- 1965年時点では大浜北町-野遠経由-西口円(現131系統西口園)
- 1979,1985年時点では下記の通り(1979年は全便旧堺駅前発着)
- 堺駅前-金岡車庫
- 堺駅前or堺駅南口-北野田駅前
- 堺駅前or堺駅南口-大美野噴水前
- 1988年、1989年時点では堺駅南口発着に統一された。
- 1994年時点で堺駅南口-新金岡駅前、新金岡駅前-北野田駅前、新金岡駅前-大美野噴水前に系統分割された。
- 2004/10/18:三国ヶ丘駅前経由とし、34系統を特35系統に変更。また新金岡団地線の一部を統合し、35系統阪和堺市駅前行きを新設。
- 2013/9/1:金岡車庫廃止により新金岡駅前以西は堺営業所、以東は東山営業所へ移管。
- 2016/3:近畿中央胸部疾患センター前停留所が新設され、34,35-1,特35-1系統を新設。
- 2020/3/1:近畿中央胸部疾患センター前停留所を近畿中央呼吸器センター前停留所に改称(施設名は2018/9/1に変更されていた)。
- 2025/1/14:従来の労災病院前停留所を長曽根町停留所に改称し、大阪ろうさい病院敷地内に労災病院前停留所を新設。上記の通り系統番号を変更。
急行美原線、なかもず・美原線
系統一覧
- 現存系統
- なかもず・美原線66系統:中もず駅前(北口)-初芝駅前-美原区役所前(初芝駅前発着は東山営業所との共同運行)
- 過去の系統
- 急行美原線65系統:中もず駅前(北口)-初芝駅前-美原区役所前(これ以外の停留所には停車しない、2025/10/14廃止)
沿革
- 2022/11/5:同月8日のららぽーと堺グランドオープンに合わせ、急行美原線として、初芝駅前-美原区役所前間で新設。
- 2022/12/19:美原区役所前発の全便と、美原区役所前行きの大半の便で、中もず駅前-初芝駅前間を延伸する。
- 2025/10/14:急行美原線を廃止し、なかもず・美原線66系統を新設。初芝駅前発着について、東山営業所との共同運行となる。
堺あびこ線・新金岡北花田線
系統一覧
- 堺あびこ線:金岡車庫-地下鉄あびこ
- 新金岡北花田線:北花田駅-堺市駅-新金岡駅(『広報堺 1987年4月号』)
- 浅香山町3丁付近で府道を経由していたと思われる(堺でバス事故、乗客ら4人がけが【大阪】、朝日新聞 1989/4/24)
沿革
- 1976/12/30:堺あびこ線の営業開始。
- 1987/4/19:堺あびこ線を廃止し、新金岡北花田線の営業を開始。
- 1990/3/1:新金岡北花田線を廃止(『堺市統計書』)。
