南海電鉄バス 廃止された長距離一般路線など

複数の営業所のエリアを跨ぐ路線として、国道線、和歌山京都線、国道支線、国道山手線、泉佐野線を取り上げる。いずれも1987年までに廃止されている。これらの路線のうち、国道線、国道支線、国道山手線は天下茶屋営業所が運行していた(親和 ‘61.7月号)。天下茶屋営業所は1956/4/1に難波より移転し、1971年時点で2路線を運行していたが(小冊子南海1971年度版)、1971/8/5に貸切バス専用の営業所となっており、廃止時に担当していた国道支線、国道山手線、北野田線(東山営業所その1を参照)の3路線(南海人 1971年9月号、小冊子南海と路線数が異なる)は他の営業所に移管された。

内本町二丁目への乗り入れは1968年3月に1往復を除いて取りやめられて皿池町折り返しとなり、1970年1月に廃止された(南海人 1971年9月号)。

【廃止】国道線

  • 1950/10/17:住ノ江~難波間への乗り入れを開始する(南海電気鉄道百年史年表)。
  • 1952/6/25:多奈川~和歌山市間を延伸する(南海電気鉄道百年史年表)。
    • 南海80年史では多奈川ではなく孝子を経由するルートが地図に示されており、詳細は不明である。
  • 1953/8/1:住ノ江~内本町二丁目間を延伸する(南海電気鉄道百年史年表)。
  • 1956/6/27:バス事業運輸協定(対大阪市)を変更(皿池町停留所新設)。実施日もこの日であるかは不明(南海電気鉄道百年史年表)。
  • 1958/6/1時点での系統一覧は以下の通り(全国バス路線便覧 昭和34年版、ただし路線名の記載はないため他の資料から類推している)。
    • 内本町二丁目~和歌山市駅前
    • 内本町二丁目~泉佐野駅前
    • 難波~泉佐野駅前
    • 難波~岸和田市役所前
    • 難波~泉大津駅前
    • 浜寺公園駅前~岸和田市役所前
    • 泉佐野駅前~鳴滝(6.3km)
  • 1960/1ごろ:南海電鉄バス(当時は和歌山電気軌道合併前)の最長路線として、内本町二丁目~和歌山市駅前系統(68.7km)が記載されている(親和 ‘60.1月号)。
  • 1965年時点では、内本町二丁目~新和歌浦間で運行されている。
  • 1968年ごろ:一部区間の廃止を行う(親和 1969年1月号)。
  • 1970/1/11:内本町バスセンターの廃止に伴い、内本町二丁目発着を短縮する(大阪市交通局七十五年史 P161)。
  • 1970/2/10:従来皿池町(地下鉄岸里駅)~泉佐野駅前で15往復していたものを、堺駅前~泉佐野駅前に短縮し、堺駅前~泉大津駅前は6往復に減便する。ワンマン化を行い、天下茶屋営業所から堺営業所に移管する(南海人 1970年3月号)。
    • 南海電気鉄道百年史P408では、昭和45年7月と記載されている。
  • 1973/2/18:運行区間を泉大津駅前~泉佐野駅前に短縮する(創造と前進の10年 P61)。
  • 1980/5:全線を廃止する(南海電気鉄道百年史 P410)。

【廃止】和歌山京都線

  • 1963/7/9:開業する(南海電気鉄道百年史年表)。
  • 1965年時点では、新和歌浦~京阪三条南口間で運行されている。
  • 1966/7/1:休止する(南海電気鉄道百年史年表)。
  • 1967/9:廃止する(南海電気鉄道百年史 P408)。

【廃止】国道支線

  • 1958/6/1時点での系統一覧は以下の通り(全国バス路線便覧 昭和34年版、ただし路線名の記載はないため他の資料から類推している)。
    • 内本町二丁目~槙尾山口
    • 内本町二丁目~草部
  • 1965年時点では、内本町二丁目~槙尾山口間で運行されている。
  • 1968/3/1:内本町二丁目(内本町バスセンター)への乗り入れを取りやめる(大阪市交通局七十五年史 P161)。
  • 1971/8/5:皿池町~堺東~槙尾山口間で運行されていたものを、1本を除き堺東~岸和田駅前系統とし、堺東営業所に移管する(南海人 1971年9月号)。

【廃止】国道山手線・【廃止】泉佐野線

  • 1954/10/15:泉佐野線として営業を開始する(南海電気鉄道百年史年表)。
  • 1958/6/1時点での系統一覧は以下の通り(全国バス路線便覧 昭和34年版、ただし路線名の記載はないため他の資料から類推している)。
    • 堺東駅前~泉佐野駅前
    • 堺東駅前~和泉府中駅筋
  • 1960/9/1:東岸和田で系統を分割。堺東駅前~なんば駅前間を延伸する(日刊泉州情報 1960/8/27、1960/9/2)。
  • 1965年時点での運行区間は以下の通り。
    • 国道山手線:なんば駅前~堺東~岸和田駅前
    • 泉佐野線:堺東駅前~和泉市役所前
    • 貝田線:泉佐野駅前~湊~東岸和田駅筋
      • 貝田線については、泉南エリアの記事を参照のこと。
  • 1966年10月:泉佐野線を廃止(堺市統計書 昭和42年度版)。
  • 1971/8/5:皿池町~堺東~岸和田駅前間で運行されていたものを、1本を除き皿池町~堺東駅系統と堺東~岸和田駅前系統に分割し、ワンマン化のうえ堺東営業所に移管する(南海人 1971年9月号)。
  • 1977/7/1:七道駅前~皿池町間を廃止する(南海電気鉄道百年史P409)。
  • 1978/12/15:和泉上町で系統を分断する(堺市統計書 昭和54年度版)。
  • 1979年時点では、堺東駅前~和泉上町系統(堺東・和泉上町線)と和泉上町~東岸和田~岸和田駅前系統が運行されている。
  • 1985年時点では、堺東・和泉上町線として堺東駅前~和泉上町系統のみが運行されている。
  • 1987/3/1:堺東・和泉上町線が廃止される(広報堺 1987年3月号)。